会長挨拶
第18回 日本医療マネジメント学会 鳥取支部学術集会の開催にあたって
第18回日本医療マネジメント学会 鳥取支部学術集会
会長 廣岡 保明(鳥取県立中央病院院長)
謹啓 皆様におかれましては、ご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度、「第18回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会」を、2022年9月3日(土)に鳥取県立中央病院にて開催する運びとなりました。今回は鳥取県立中央病院が担当させていただきます。
さて、働き方改革関連法により平成31年4月に労働基準法が改正施行され、時間外労働の上限規制や年次有給休暇(年5日以上)の確実な取得が求められるようになりました。医療現場においても、医師をはじめ各種専門職、関係職の働き方について、見直しが進められています。堅実な経営と医療の質を確保しつつ、ワーク・ライフ・バランスが確立できるような病院職員の業務の改善を進めることは、今各医療機関がもっとも真摯に取り組まなければならない重要な課題です。
病院は24時間、365日止まることがありません。さまざまな職種が一体となって昼夜病院の運営を支えています。病院の働き方改革は、その有機的で複雑な構造をひとつひとつ解きほぐしていくような難しさがあると思います。
今回の集会では、テーマを「働き方改革=タスクシフトとチーム医療=」とし、タスクシフトとチーム医療の連携による働き方改革に焦点を当てました。参加者からはさまざまな観点から、各病院の取り組み等を紹介いただけるものと思います。
また、本会では名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンター長・白鳥義宗教授による特別講演「医療DXとReal World Dataの利活用が健康・医療分野を変えるか?」を企画しております。
医療の質を落とすことなく、職員のワーク・ライフ・バランスのある暮らしの実現に向け、半日の開催という短い時間ではございますが活発に意見を交わすことで更なる向上につなげてまいりたいと考えております。
是非とも多くの皆様の演題登録とご参加をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
謹白
2022年5月吉日
第18回日本医療マネジメント学会鳥取支部学術集会
会長 廣岡 保明